6月18日(火) 晴れ
スイスを横断 フランス語圏よりドイツ語圏へ
 7時過ぎに下のレストランに降りると、すでに店は開いていて、朝食目当てのお客がすでにたくさんいました。簡単な朝食を食べてから駅へ歩きます。Yverdon les-Bains 7:48発ICNの編成のIR513に乗車します。(B500 601-0)現時点ではがらがらなのですが、座席には途中駅からの予約票が多数差し込まれていて、 とりあえず座っておく。
 ヌーシャテル湖岸を列車は進み、Biel/Bienneから予約のお客が多数乗り込んで来たので食堂車へ避難することとした。朝からビールとつまみをいただき、いい気分になる。しかし、スイスに来たのに天気がいいのは良いのですが、暑くてかないません。Solouthrn・Oltenと進み、9:23着のAarauで下車する。駅の裏側に行くとWSBのホームがあり、オレンジ色で白い帯の低床車と旧型車が停まっており、2両ユニット2編成併結旧型車の行き先に行くことにした。
 9:41発の119レで出発する。車庫の中をS字カーブで抜けるといきなり道路上に出ました。路面を鉄道車両がゴロゴロ進みます。そのうち道路端を走るようになり、途中畑の広がる信号所で行き違いの待ち合わせをする。少し離れて国鉄の電化単線が走っていることも確認できた。
 Suhrで左側に国鉄の駅が広がり、道路と一緒に国鉄路線と平面交差する。その後に市街地に入り、大きな駅に停まる。国鉄駅は街外れにあるようです。
 その後はWina川沿いにほぼ道路に沿って結構高速で畑の中を走って行きます。Reinachの街に入ると再び道路上を走るようになります。結構古い街並みでくねくねとカーブします。そして、道幅は狭く車との行き違いもままなりません。街中の停留所は道路上で乗降します。
 道路から左にカーブすると、終点のMenzikenに10:20到着しました。ホームはなく、ステップで線路上へ降ります。ちょっとした車庫があり、いい雰囲気の終点です。
 しかし、この私鉄が街中を道路上に敷かれているのは、別に国鉄線が走っていて、街の通りの裏側に休止中の路線が敷かれているからです。どうやら、街中の併用軌道を廃止して、この休止中の国鉄路線に移設する工事が進んでおり、この後に移設され、この併用軌道区間を走る姿はもう見る事はできません。雰囲気の良い終点も廃止されたようです。
 この終点から休止中の国鉄路線の代行バスが走っているようで、駅員に聞くと、「一駅戻って乗り換えだ」 とのこと。いつのまにか1編成外されており、2両1編成で折り返し10:39発の138レに乗車しました。駅を出る時に右折するので、車の往来を確認してから出発する。まるでバスのようです。すぐ10:41に次のSuhr Ausweicheに到着して、道路上にステップで降車します。この街の中心のようでなかなかにぎわっています。向かいのバス停で待つと、バスがやってきました。ここのバス停は、Reinach SBB Bahn Hofといい、ここが国鉄の駅前だったようです。
 10:42発の6116便に乗車します。都市仕様の黄色いPTTバスでした。併用軌道の通りから右に曲がると右から架線が張られた休止路線が近づいてきて、道路と並行しました。線路は草生しており、使われてないようです。ちょっとした丘陵を越えると下りになり、湖が見えてくると線路は左カーブしてBeinwill am see駅へ入って行きます。バスも左折して駅構内へ入り、10:52に着きました。しかし、暑い。
 11:07発の6033レに乗車します。従来の電車型列車で、非冷房車。駅の掲示には、新型の低床電車が投入されるとの事で、試乗日のダイヤが貼ってありました。湖や牛をを眺めながら国鉄線らしくないカーブが多い単線を走ります。11:56Luzernに着きました。
 昼飯のサンドイッチとビールを買いこみ12:23発IC253に乗り込みます。冷房が効いて心地よい。予想していた湖沿いのMeggen経由ではなく、Rotkreuz経由だったのは残念でした。
 12:48Arth Goldauに到着し、13:12発湖沿いのMeggen経由だった、IR2923を待ちます。山間の駅なので若干涼しくなりました。発車するとイタリア方面への路線と分かれて高度を上げます。高原を走るようになり、車窓もすばらしい。車両はこの区間のSOB鉄道のIRに使用する専用客車で、室内は木材を多用したあたたかい作りになっていて、とても綺麗です。ワゴンサービスの車内販売も行われていて、エアコン完備で暑い中快適に過ごせました。
 BiberbruggでEinsiedelnからの支線と合流し、今度は山を下り始めます。チューリッヒ湖を眼下に眺めながらヘアピンカーブでほとりへ下りて行きます。Pfaffikonを出ると湖を鉄橋で横断してRapperswilへ。Uznachからまた高度を上げ、長いトンネルを抜けて、支線の分かれるWattwilへ。また長いトンネルを抜けて高原を走り、山を下るとHerisauに到着。なんとここで車両交換とのことで、反対側に停車している同じ編成の列車へ移ります。St.Gallenには12分遅れの15:05に到着しました。
 国鉄の駅を出て、急いでAB鉄道の駅へ急ぎます。なんとか15:07発の243レに乗車することができました。クモハ+サハ(客車)+クハの編成です。(16)しばらくは今来た道を戻るように併走しますが、突然左にヘアピンカーブをしてラックレールで崖を登り始めました。その後は道路の端を道路のアップダウンとカーブに付き合いながら走ります。赤色に白い帯の電車が客車と制御車をぶら下げて走ります。
 Gaisに15:39に到着しました。国鉄も来ているAltstattenへの支線に乗り換えます。駅舎はコンビニになっていて、レジできっぷを売っています。駅舎前のホームから15:52発クモハ+クハの143レに乗車するのですが、発車前に入換をおこなって、後ろに古典客車と展望2軸貨車を連結しました。これらは貸切で乗れないとのことなので、仕方なく普通車へ。しばらくは、とくだん集落もない放牧地を進みます。すると、途中の駅から先のレールが見えません。崖なのです。しかし、列車は発車しました。ヒェー!!!がくんと言う音とともにラックレールを噛みこみ、急坂を転落するように落ちて行きます。そう、これはジェットコースターそのものではないですか。しかし、景色はすばらしく、手に取れるようです。両側は放牧地で、牛が列車に近寄ってきます。途中駅の部分だけが水平になっていて、ラックレールはありません。駅を出ると再び急勾配を下ります。どうやらこの勾配は160‰あるらしい。
 平地に降りたところがAltstatten Stadt で、16:14に到着しました。新しく近代的な駅舎が建っていました。ただ、売店が主のようですが。以前国鉄の駅まで路面を通って行ったのですが、今は連絡バス化され、道路の真ん中まで続くレールに名残をとどめるだけです。 
到着後すぐに入換を始めて展望車が最後尾になりました。しかし、ちょっと待てよ。急勾配区間の動力車は必ず麓側に連結して、連結器破損時のため、付随車を押し上げるのではなかったかなぁ・・・。
 帰りは16:28発の152レで折り返します。(251)展望車への乗車を認められ、決死の覚悟で乗りこみます。赤い2軸無蓋車には屋根がついていて、「OPEN AIR」と牛の絵が書いてあります。 いゃぁ発車するとすさまじい振動が・・・。ホントに大丈夫かぁ?しかし、展望はすばらしい。Gaisに16:47に戻りました。
 17:10発の249レに乗車します。このGaisの駅ですが、面白い構造になっていて、車庫の向こう側の線路を列車が走ってくると、180度ターンしてこのホームに入ってきます。交換して発車するとやはり、180度ターンしてホームを望みながら発車して行きます。今度はクモハとクハの間の客車に乗ってみました。
 AppenZellに17:21に到着しました。落ち着いたいい町で、小さい割には宿泊施設がたくさんあり、泊まるところを探すのに困りませんでした。宿を決めてから、ちょっと終点のWasserrauenまで一往復してくることにしました。18:00発の363レ(11)に乗車して谷を奥に入って行きます。終点には、18:11に到着しました。
 これ以上谷に分け入れない行き止まりで、駅前にはロープウェイの駅と、ガストハウスが数軒あるだけで山々山です。ここに泊まるのも悪く無かったかな。パラグライダーが続々と降りてきます。18:19発の372レで折り返します。18:30 にAppenZellに戻りました。この日はレストランの前庭で地ビールを飲みながら夕食を楽しみました。
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