6月16日(日) 晴れ スイスロマンド地方へ
ラ・ショードフォン〜ヴェヴェイへ


 駅構内のコンビニで朝食を仕入れる。朝早くから夜遅くまで年中無休でコーヒーやサンドイッチなどを売っており、今回は非常に重宝しました。
 7:52発の4458レでいったんLe Locleへ向かいます。(5085 2035 126-5)だんだん谷が狭くなってきて、中腹の駅に7:58に到着しました。一応フランスとの国境駅になっています。
 隣の切り欠きホームには、大きなパンタグラフを乗せた、赤色に白い線の入った、いい感じの単行電車が停まっていました。これも、ヌーシャテル地区のあちこちの小路線の連合体TRNの電車です。
 フランスからの数少ない国際列車がもう一つの切り欠きホームへ到着しました。丸っこい流線型の最新鋭低床単行気動車です。



 折り返し8:07発のRX2165 に乗車します。 (5085 3035 250-1)La Chaux-de-Fondsに戻り、そのままNeuchatalまでゆきます。長いトンネルを抜けると眼下にヌーシャテルの街と湖が広がります。ぐんぐん勾配を降りて行くとChambrelienに停まりました。ここでスイッチバックをすると湖岸に降りてゆき、8:48にNeuchatalに着きます。
 9:03発のIR615に乗り換え、(5085 2894 935-9)ビール湖岸のブドウ畑の中を走ります。すれ違う列車も多く、準幹線ですが、単線区間もありました。9:22にBiel/Bienneに到着しました。
 こんどはビール湖の対岸をゆくローカル私鉄ASmに乗車します。国鉄駅の高架下みたいな所にある薄暗いホームには1997年製の低床LRTが停まっています。ここも1000mmゲージの狭軌です。
 7042列車は9:36に発車。(5052)しばらくは住宅街の中を走りますが、しばらく走ると道路沿いの丘陵地を走るようになります。丘を上り下りするたびにビール湖が見え隠れします。あちらこちらにさくらんぼの木があり、たくさんなっています。 こちらの方ではお酒の原料になるのではないでしょうか。
 湖が見えなくなると放牧地の中を走るようになり、速度を落として急カーブすると10:09に終点Ins駅前到着です。乗り換えのためにある駅で、周りにはなにもありません。街中はひとつ手前の駅が最寄駅です。



 ホームのベンチで絵葉書書きに精を出して10:49発のTPFと書かれた4626レに乗車します。
 (5085 1833 593-2)標準軌単線の電化路線をゆっくり進み、Muntelier-Lowenbergという無人駅の手前でKerzersからきた路線と合流し、Murtenで相互接続を取るためしばらく停まりました。
 Peyerne方面の路線と分かれて、単線電化のくねくねとした路線を少しずつ勾配を上がって行く。Peyerne方面からの別の路線と合流すると11:28にFribourg到着しました。
 これからGMFという私鉄に乗りに行くのですが、ここから鉄道で行くとちょっと遠回りになってしまい、時間が掛かります。そこでここから高速道路経由の直行バスでダイレクトにその私鉄の拠点駅へ運んでくれる路線が公式時刻表に載っているので、そのバスに乗車することにしましたGMFという私鉄の直営なのか鉄道代行だからかスイスパスが使えました。
 駅に隣接のバスターミナルから11:55発のバスに乗車すると、ベンツの連接車でした。少し市街地を走り、高速道路に入ります。しばらくすると湖沿いを走るようになり、見えなくなるとインターを降りてBulle駅裏のバスターミナルに12:25に到着しました。



 小規模のまとまった街で、駅が近代的で綺麗です。まず、12:36発256レの単行電車で支線のBroc Fabriqueへ向かいます。(121)銀色の塗装でオレンジの帯が入っていて、シングルアームパンタを乗せた、キュービックスタイルの1000mmゲージの電車です。しばらく、Montbovon方面の路線を行き、町外れで突然分岐しました。Broc-Villageが村の中心らしく、ほとんど降りてしまい、回送状態で、急坂を急カーブで降りて行くと、さっきのバスから見た湖のほとりへ降り、そこが終点のBroc Fabriqueでした。こぎれいなログハウス風の駅舎があります。12:48着。ネスレの工場があり、 引込み線が入っています。写真を撮っているとまわりの民家の人が不思議そうに見ていました。降り返し、13:08発257レに乗車。(121)Bulleへ13:20に戻りました。
 牛乳とパンを買って13:30発13レに乗車。(173)こちらは標準軌の電車なので単行でも大型なのですが、荷物室があるので客室部分が減っていて、もともとは1等だったのか、喫煙と禁煙を分けていたのか出入り口が中央1箇所です。放牧地と畑と緑の丘を縫うように走ります。
 Vaulruz-Nordまでは谷の向こう側にPalezieux方面の路線と並走しているはずで、架線と線路が見え隠れします。13:53にRomontへ到着しました。



 14:02発の2720レに乗り換え、GMFのもうひとつの接続駅Palezieuxへ向かいます。(5085 2175 148-9)14:17に到着すると、町外れのさみしい乗換駅でした。国鉄駅の外側の低床ホームにMT編成のかわいいキュービック型の電車が停まっています。
 572レは14:44に発車すると(224)道路端の軌道を進むようになります。道路のカーブに合わせて線路もくねくね曲がります。教会が見えてきて左から単線が近づいて来るとChatel St Denisに到着。行き止まりの駅になっており、スイッチバックをして出発します。谷間の中腹を快調に飛ばし、またBulleへ15:22に戻ってきました。到着の列車は折り返して行きます。



 接続の15:50発574レも折り返しなのですが、相互の接続は取っていませんでした。(151)この列車は終点まで行かず、途中のGrandvillard止まりなので、15:57着の車体にも書いてある観光地のGruyeresに途中下車してみることとしました。この編成はキュービック型ではなく、半流線型の綺麗なスタイルの電車でした。貸切なのか旧型電車が数両の客車を牽引したレトロ列車と交換しました。
 駅のすぐ脇の丘の上に小さな街があるので、坂道を上がって行くと観光客がいるわいるわ。いろいろな土産物屋とレストランが並んでいました。景色がよく、のんびりするのには良いところです。
 時間も無いので駅へ戻ることにします。しかし、暑さにはまいりました。駅前のチーズ見学工場の売店で缶ビールを仕入れて16:35発の576レに乗車し、谷間の渓谷沿いを進みます。(122)
 MOBとの接続駅Montbovonに16:55に着きました。しかし、MOBとの接続はとらずにさっさと折り返して発車して行きます。その後にパノラマ急行が到着し、駅構内が華やかに。接続の17:08発の列車は半流線型の在来型電車が客車を牽引する列車でした。しかし、私はこの列車の方が好きです。山間の渓谷沿いをぐんぐん登って行きます。谷のどん詰まりで長いトンネルに入り、抜けるとレマン湖の絶景が広がります。
 本当はMontreuxまで乗車する予定だったのですが、17:37にChambyに停まるとブロネイ・シャンビー保存鉄道の電車が停まっていたので、急遽乗り換えることにしました。



 17:45発68レに乗車。(6)古めかしい古典電車です。博物館兼車庫をかすめて下り坂を18:00にBlonayに到着しました。接続のCEVは18:21発の低床式電車で、その間にここから先のラック区間から降りてきた単行在来型電車が下りてきた。住宅街の中をほどほどの乗り降りで走り、Veveyに18:38に到着しました。
 さて、今夜の宿を探すのですが、どこも満室で、最後に尋ねた駅横のホテルに空室を見つけました。しかし、ここのフロントマンが日本語を話し、言葉巧みにツインルームのシングルユースとなり、2食つき165SFにしてしまいました。いゃあ自分の相場にしては高かったのですが、泊まれただけ良しとしましょう。

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