6月17日(月) 晴れ スイスロマンド地方へ
ヴェヴェイ〜イヴェルドンへ

 朝食を食べ7:53発の2113レに乗車します。通勤通学時間帯だからか、長編成にもかかわらず、満員の乗客で5分遅れてやってきました。それも次のMontreuxまでで、その後はがらがらになったためか、快調に走り、4分遅れの8:20にBexに到着しました。



 駅前にはBVBの青色の単行旧型車と赤に黄色の2両連結の新型低床電車が停まっています。終点のCol-de-Bretayeまで行くのは残念ながら新型低床車でした。青色の旧型車はBevieuxまでの市街区間専用車で登山区間には入りません。 しかし、この区間運転も平日の朝の数往復のみとなっているようです。
 14〜414レは8:23に発車。(93)市街区間は細い道を建物にこすれるのではないかという感じでゆっくり進みます。町を外れると車庫のあるBevieuxで、その後は道路端を山のカーブに沿ってくねくねと勾配を登って行きます。 途中は山岳リゾートの雰囲気で、山腹にはホテルなどが立ち並びます。
 Villars-sur ollonで列車はスイッチバック。降車を扱った後、車庫のようなところに引き上げて乗車ホームに転線する。この先は別路線のようです。冬季はスキーリフトと同じような役目をするらしく、一部は複線でラックレールを使用して勾配を登って行きます。
 9:26にCol-de-Bretayeに到着しました。駅は山頂近くではありますが、くぼ地にあり眺望は利きません。まわりは、スキー場のようです。店も営業してなく、ゴンドラ・リフトの点検に精を出す人が目に付きました。列車を1本落とすことにして少しハイキングを楽しみ、また駅に戻りました。



 今度の列車が上がってきたのですが、さっきの車両とは違い、1両編成です。1940年製のオールドタイマーが上がってきました。列車を1本落としたかいがありました。
 10:29発の423レで山を下ります。この時間に山を下りる他の乗客はなく、貸切でした。このままBexまで下りて行ければラッキーなのですが。途中団体客を乗せた2連の低床連接車と交換しました。このために定期列車にこの車が借り出されたようです。Villars-sur ollonの直通用の連絡ホームに10:49に到着したのですが、フェンスを開けることはなく、駅舎前の列車に乗り換えるよう指示がありました。
 10:54発の23レは在来車のMT編成でした。これで各形式に乗れたので多少満足はできたかな?Bexに11:37に戻ってきました。11:44発の2116レでAigleへ向かいます。



 この駅前には3つの私鉄が乗り入れていて、とてもにぎやかです。この中のASDという私鉄をチョイスしてLas Diableretsへ向かいます。発車まで時間があるので、街中の狭い通りを走っているALの電車を撮影します。この電車は市街地を外れるとラックレールに頼って山を登る登山電車となります。
 12:34発の442レが停まっている線路にはなんとバスが停まっています。そうです、路線工事により、バス代行とのこと。「まあ、路面区間だけで、町外れの車庫のあるところからは電車に乗れるだろう」という希望的な思いで代行バスに乗車します。林間学校なのか多数の学生が乗車し、満員に。荷物は載せることができず、隣に放置してある貨車に載せろという指示が出ていました。あとで何かの方法で運ぶのでしょうか?
 代行バスは道路の真ん中にレールが敷いてある道路を走り、ローカルムード満点です。町外れの車庫で停車しますが、すぐに発車してヘアピンカーブを登ります。ハイライト部分の乗車はできないことが決定しました。
 この路線は、ラックレールに頼ること無く、山を巻きながらブドウ畑の中をくねくねと登り、谷を挟み道路とは反対の山腹を進む区間が良かったのですが・・・。その区間には平行道路などは無く、路線工事なら全面運休しなければなりません。



 中間唯一の街であるLas Sepeyに停まり、この街によるための道路と鉄道の併用橋を渡ったところでMT編成の電車が待っていました。この橋を渡って電車がLas Sepeyに立ち寄る運行になっているのです。
 ちょうど、Aigle方面の線路から旧型電車が重機を載せた貨車を牽いて顔を出しました。ここは一応停留所のようですが、ホームは無く、線路上から電車へ乗りこみます。沿線の景色は美しく、山と川が綺麗です。13:20に終点のLas Diablerets到着しました。氷河を抱く山々に囲まれた町で、静かなところでした。
 折り返し、13:34発の449レに乗車して、来た道を戻ります。帰りはもしかしての期待は無残にも行きに乗り換えた場所で再びバスに乗り換えでした。
 帰りはジェットコースターのように坂を転がり降りて行き、14:23にAigleに戻りました。14:29発IR324に乗車し、レマン湖畔の町Morgesに向かいます。
 ここからBAMという1000mmゲージの私鉄が出ています。緑色のMT編成の小型電車が停まっています。15:14発124レは幼稚園児の団体客を載せて右にカーブを切り、放牧地や畑の中の丘陵地へ上がって行き、途中立派なお城の前を横切って走ります。もちろんお城前の駅もあります。
 ApplesでL'lsle-Mont-la-villeへの支線を分けます。途中の信号所から立派な引込み線が分かれて行くと15:42に終点のBiereに到着しました。幼稚園児の親たちが子供を迎えに来ていました。
 制服を着た軍人さんが乗ってきて、折り返し125レは15:45にあわただしく発車。途中の信号所から分かれる引込み線は、軍事施設へのものでした。15:54に支線の分かれるApplesで下車します。何もない無人駅で、三角形の構内に支線用の単行電車がパンタを降ろして停まっています。日中はバス代行で、その他の列車もなにか印がついています。本当に運転するのでしょうか。



 発車時間が近づくと、どこからともなく小中学生が集まってきました。そして停まっている電車の手動ドアを開けて乗りこむではないですか。どうやらスクール電車のようで、学休日はバス代行のようです。そのうちにこれまたどこからか運転士が現れ、パンタを上げてコンプレッサーを回します。
 16:12発の26レは小中学生を乗せて3分遅れで発車しました。牧草地や畑の丘陵地で、風景は変わりませんが、釣り掛けモーターが唸ります。しかし、彼らの各駅での下車はスローモーで、どんどん遅れて行きます。5分遅れの16:30に終点のL'lsle-Mont-la-villeに到着しました。
 あわただしく折り返し、27レはこれまた5分遅れの16:30に発車しました。帰りは学生がいないので遅れを取り戻すべく突っ走ります。Applesには定刻の16:40に戻りました。16:42発の127レに乗り継ぎ17:02にMorgesへ到着します。
 17:17発IR637に乗車して、17:40着のEXPOでにぎわうYverdon les-Bainsへ向かいます。ここは、宿が取れにくいことが分かっていたので、観光案内所へ直行し、部屋を紹介してもらうことにしました。
 やはりホテルはEXPO料金になっていて、若干高く駅よりも離れていた。同じ距離で安く泊まれる商人宿をバストイレ朝食付き90SFで紹介してくれたので、そちらをお願いしました。10分くらい歩いた宿は1階がパブレストランの2階で、設備は古いが泊まるには問題ありません。



 まだ明るいので、食事を取るために駅へ行き、ついでにYSteCも乗ってしまうことにしました。Yverdon les-Bains駅の片隅の切り込みホームに発着しているのですが、EXPOのパーク&ライド輸送もしていて、駐車場の臨時駅までのシャトル列車が多数運転していました。19:02発の41レは残念ながら新型低床車の2000型で、もう一本は駐車場シャトル列車専用で使われていました。しばらく国鉄線と並走します。左手に車庫をみて左にカーブすると放牧地をまっすぐ進みます。その途中に仮設の駅があり、なんと牧草地が広大な駐車場になっていました。
 しばらく走ると山に突き当り、左にカーブして少しずつ勾配を稼ぎます。谷の奥で右へヘアピンカーブをして今来た道を戻るようにさらに勾配を稼ぎます。そうすると右手眼下にヌーシャテル湖と街並みを望むことができました。なかなかの絶景なのですが、それだけ崖っぷちを走っています。途中の信号所で列車交換し、こちらは通過しました。しかし、ほんとにすれ違う場所だけでなにもありません。突然開けて街が出現すると19:39に終点のSte-Croixに到着しました。オルゴールの街だそうです。
 19:51の42レで折り返し山を下ります。さっきの崖っぷちの信号所で対向列車を待つ間、ホントに来るのだろうか心配になりました。そして交換する列車がすべて在来車だったのでちょっと残念でした。 
 20:28にYverdon les-Bainsにもどり、駅構内のレストランでゆでたジャガイモとわかさぎの唐揚げを食べました。

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